「国内旅費、外国旅費」の書き方

「研究経費の明細」欄は、ウェブページから入力する項目となりました。まずはじめに設備・備品、消耗品などの物品の購入に当たるモノを入力し、その後に物品に当たらない物、旅費や役務にあたるものを入力して行きます。
「国内旅費」「外国旅費」「人件費・謝金」「その他」の4つの項目に分けて、
どんなことに研究費を使うのかを具体的に記入していきます。

ここではまず「国内旅費」「外国旅費」の書き方を簡単に説明します。



旅費ってどんなもの?


旅費は、研究組織(研究代表者、研究分担者、連携研究者、研究協力者)それぞれが期間内に必要とする旅費を
国内旅費、外国旅費に分けて詳細に記載します。

研究組織の人員が研究の打ち合わせに年数回集まったり、共同で実験をしたりする時の移動費、宿泊費などの滞在費。
また、学会は研究組織の人間が科研費で出した成果を発表する場合と、情報収集のために参加する場合があります。
さらに調査のためにどこかへ行かねばならない場合など、調査に関わる「旅費」のみを抜き出してここに記載します。

以前、「ボクはパソコンが一つあれば研究ができるんです。だから設備備品しか書けません。」という先生がいましたが、
科研費は単なる物品購入費ではないので、こういうのは認めてもらえません。
例え、そのパソコンで完結する様な研究でも、期間内に応募研究は必ず何らかの成果がでてくるはずです。

「国の補助金です。ただ研究をやって終わりじゃだめなんですよ。
 科研費の考え方は、単なる物品購入費などではなくて、研究全体にお金を出すという考え方なのです。
 例外はありますが、基本的に他の研究費との経費の混同使用は認められていません
 交付された科研費で応募した研究が完結するように計画をたててください。」

 ※現在は機材の購入等において例外の幅が広がっています。ご留意ください。

「例えば、そのパソコンで行った研究はバックアップは取らないんですか?その為のバックアップメディアがいるように感じます。
 そして、計画調書に「研究成果を社会・国民に発信する方法」という項目がある様に、
 研究成果はきちんとした方法で発表する必要があります。学会発表に行く旅費とか必要ですよね?」

一人でやる研究で研究室内で研究が完了する場合、打ち合わせ旅費などが必要ない場合もあります。
成果発表は必ずしも学会でするのが望ましいとも限りませんし、学会がたまたま近所で開催される場合は旅費が必要ありませんので、
ここが未記入になるケースも出てくるとは思います。

ただ、審査する同じ学者の先生方が、果たして成果の学会発表をしないことをよいと受け止めるかどうか。
審査員に共感してもらえなければいい評価はもらえず、結果的に採択されません。
もちろん、もっとも重要なのは研究の中身なのですが、多くの研究計画調書が「普通」と評価される中、
すこしでもマイナスの評価が出ると不利ですので、充分ご留意ください。
特殊な支出をする場合は、「必要性・妥当性」欄でわかりやすく説明して審査員を納得させてください。

応募研究に関係があれば他の研究者の研究動向を知るために学会に行き、情報収集、資料収集することも認められていますので、
ご自分の研究計画に沿って、どのような旅費が必要になるのかをあげて、ここに詳しく記載してください。

なお、学会開催場所などは応募時点では決まってないことが多いので、厳密な旅費を見積もる必要はありません。
常識的な範囲で、これまでの経験を元にかかった経費をざっくりと計算して記入すれば大丈夫です。





研究計画調書への記入は廃止。電子申請システム上での入力になりました。


こちらの欄は電子申請システムからの入力となりました。

入力に当たっては、「平成30年度研究計画調書(Web入力項目)(基盤研究(A・B・C)、挑戦的研究(開拓・萌芽)、若手研究)作成・入力要領」を参照します。


16.研究経費とその必要性
本欄には、各経費の明細およびその必要性・積算根拠について、研究計画調書(添付ファイル項
目)を踏まえ入力等をしてください。その際、以下に記載している「対象となる経費(直接経費)」
及び「対象とならない経費」に留意してください。また、研究期間のいずれかの年度における研究経
費の額が10万円未満の研究計画は公募の対象となりませんので、注意してください。

研究経費と使用内訳は、各経費の明細の入力内容から自動で計算されます。各経費の明細欄は、
入力画面左側の「追加」ボタンを必要数押すことでデータ入力欄が表示されます。使用しないデータ
入力欄(入力したが使用しない場合や全く入力しなかった場合)については、左側の「削除」ボタン
を押してデータ入力欄を削除してください。金額は千円単位で入力し、千円未満の端数は切り捨てて
ください。各経費の明細の入力がすべて完了したら、再計算ボタンをクリックしてください。
なお、各経費の明細の入力に当たっては、以下の点に留意してください。

とあります。

電子申請システムにログインし、項目、数値を入力できるようになり、年度ごとの経費の計算も自動で行えるようになりました。
研究計画調書に書き込んでいたときは計算間違いが多かったので、少しミスがなくなりますね。

必要な旅費を上げ、その旅費がをいつ発生するのかを考える。


研究計画に応じ、各年度に必要な旅費を必要なだけ上げます。

 ◇何年度にどの程度の期間に誰がどこに行くのか。
 ◇何をするのか。(打ち合わせ、実験、調査、資料収集、学会発表)
 ◇いくら必要か。(交通費、宿泊費、日当等)

これらを年度ごとにまとめ、行き先、期間等を具体的に記入していきます。
旅費の計算はそれぞれの所属研究機関の旅費規程などを参考に大まかな交通費と宿泊代金を計算して千円単位で記入します。

なお、海外に学術調査に長期間行く場合など、調査に行く年度は突出して外国旅費が多くなったりするでしょう。
いずれかの年度において、「旅費」が全体の研究費の90%を超える場合は「旅費、人件費・謝金、その他の必要性」欄に
必要性を入力しなければなりませんのでご留意ください。


必要な旅費を年度を選択した上で入力すると、年度ごとに合計金額を計算してくれる。


これまで、旅費は年度ごとに分けて、目的、行き先、期間などを具体的に記入した後、年度ごとにいくらになるのかを計算し、小計を入れる必要がありました。
これらは研究者がせずとも、年度、項目、金額を入れるだけで、最終的に研究計画調書がpdfで出力される際には、自動的に表の形に作り込んでくれるようになりました。

文章で読むとわけがわからないと思いますので、入力イメージ画面、出力イメージ画面を貼り付けます。

keihi-ryohitou.jpg

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posted by もとじむ at 2017年10月12日 last update | 研究計画調書 各項目の解説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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