「消耗品費の明細」の書き方

「設備備品費」が実験機材、パソコンや図書など、研究終了後もすぐに減価償却されずに利用すべき耐久備品であるならば、
「消耗品費」は購入する物品のうち、研究期間内で使い切り、備品としての資産価値を持ち得ない物をいいます。
ほとんどどんな分野の研究課題でも消耗品を必要としないことはないでしょう。
薬品、実験動物、記録メディア、ガラス器具などの消耗品をどれだけ必要とするか、応募課題の研究計画を踏まえ、
物品名、金額等を詳しく書くのがこの欄です。

消耗品費ってどんなもの?


消耗品は応募する課題の研究期間に消費してしまう物(薬品など)や研究終了後に資産としての価値が残らない、
安価な機材や文具等
が当てはまります。

補助金によっては文具の様に応募する研究課題以外でも利用出来る物やプリンタ用紙の様に、ある程度、販売単位が
まとまっている物品で、どれだけ応募研究に厳密に使われるか判断しにくい物にはノーの声が挙がる物がありますが、
そのような誤解が生じそうであれば、「研究経費の妥当性・必要性欄」に必要性を書くことができます。

例えば、文具でも、多くの一般人に街頭アンケートを行ったりする場合、大量のボールペンや紙、バインダーなどが必要になります。
アンケートを印刷するプリンターは既存のものを使うとしても、大量のインクを消費するならインクカートリッジを予算に上げることになるでしょう。

消耗品が必要がない研究は滅多にありません。
研究計画を練りつつ、どんなものが必要になるか細かくリストアップし、それをこの欄に並べて書いてみてください。

また、IT系の記録メディアやHDDなどはある程度の耐久年数がある割りに価格はかなり割安です。
IT系の研究で利用する様な高価な物をのぞくと、HDDは1万円を切りますし、USBメモリは数千円です。
私の所属していた大学ではHDDなどを設備備品に上げた実験装置に組み込んで「システム一式」として管理する場合を除いては、
消耗品として扱いました。USBメモリはもう最初から消耗品扱いです。備品として管理しようがありません。

これらの判断は所属研究機関によって異なると思いますので、所属研究機関の担当にご相談ください。


研究経費とその必要性欄が電子申請システムからの入力に変更!!


研究計画調書の記入要領を確認すると、

※「研究経費とその必要性」欄、「研究費の応募・受入等の状況」欄は平成30年度公募より電子申請システムにより入力することとしています。当該欄の入力に当たっては、「平成30年度研究計画調書(Web入力項目)(基盤研究(A・B・C)、挑戦的研究(開拓・萌芽)、若手研究)作成・入力要領」(117頁)を確認してください。

とあります。

これまで研究計画調書欄に年度ごとに分けつつ明細を入力していましたが、こちらがシステム上からの入力になりました。
年度ごとの計算を自動でしてくれたり、品名、設置場所などの記入漏れがなくなり、事務方は大助かりでしょう。
先生方も面倒くさかったでしょうし。

kenkyuhi-h30.jpg

必要な消耗品を上げ、その消耗品をいつ購入するのかを決める。


研究計画に応じ、各年度に必要な物を必要なだけ上げます。

 ◇何年度に買うか。
 ◇具体的に何をどのくらい買うのか。 
 ◇いくら必要か

これらを年度ごとにまとめ、具体的に入力していきます。

消耗品は設備備品とことなり、物品を誰が使うか、どこに設置するかなどの細かい記入は必要ありません。
研究組織に所属する全ての研究者が必要な消耗品をまとめて記述していきます。

購入する消耗品を年度ごとに年度ごとに合計金額を計算する。


購入する消耗品を年度ごとに分けて、品名、金額等を具体的に記入した後、消耗品費が年度ごとにいくらになるのかを計算しなければなりませんでしたが、これはシステムで自動計算してくれるようになりました。

自動計算といっても、設備備品、消耗品、旅費、人件費とそれぞれ順番に入力していくので、
全体の経費が500万円を超えているか否か・・・というところまでの判断はないと思われます。
(これは今、研究者番号がない私には調べようもないので、予想ですみません。)

ご自分で研究計画をひっくり返して、何をどれだけ購入するすればよいのか、計算もしつつ
できるだけ具体的に記入してください。

設備備品費・消耗品費の書き方の例 (金額単位:千円)
設備備品費の明細消耗品費の明細
年度品名・仕様
(数量×単価)(設置機関)
金額品名金額
29○○システム(〜〜社製 型番00-00) 一式
(内訳)
 ・○×装置
 ・□△○器
 ・モニタ用PC (☆☆大学)
デジタルカメラ・△■社 XX-XX
(1×100千円)(☆☆大学)
3,000



100
○○○○
○△○△
☆○☆○
10
20
100
3,100130
30なし□○□○
○○○○
□□□□
▽□▽□
500
30
50
300
0880
31××解析装置 ×△社製 型番
(1×500千円)(△△大学)
500××××
△△△■
◎○☆
100
200
300
500600



なお、それぞれの年度に必要な研究経費の合計のうち、設備備品費がその年度の研究費の90%を超える場合、
当該経費の必要性を「研究経費の妥当性・必要性」欄に記述する必要がありますので、ご留意ください。

この必要性の欄も、設備、備品、消耗品を入力するテキストボックスの下に配置されており、
電子申請システム上から入力するように変わりましたので、ご留意を。
posted by もとじむ at 2017年10月15日 last update | 研究計画調書 各項目の解説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする