「本研究の着想に至った経緯など」の書き方

研究計画調書は「研究目的」欄が最も重要で、この中で、研究の置かれている背景や応募課題の特徴を訴えかけます。
そして、その目的欄で述べたことを具体的にどうするか、研究の中身を説明するのが研究計画欄でした。
平成30年度の公募分から、研究目的、研究計画欄を二つにまとめ、その中から公募研究を発想に至った経緯や、
これまでの研究活動、準備状況など、研究の背景を説明する欄が別立てになりました。
研究の目的、方法などを述べた上で、その目的、方法をより確からしく肉付けするためのページといったところです。
自分のアイデア、それにまつわるこれまでに公表されている「他人の研究成果」、これまでの自分の研究活動の内容、準備状況と実行可能性と、
前のページまでに述べてきた、研究目的や方法が実行できるかどうかを判断してもらう材料になるのがこのページです。

研究計画調書 記入要領を確認する



研究計画調書の記入要領を確認すると、

(2)「本研究の着想に至った経緯など」欄
本欄には、審査委員が今回応募する研究計画についてより理解を深めるため、当該研究の特色
について、研究計画調書に記載している指示に従って記述してください。
なお、「(3)これまでの研究活動」を記述する際には、自らの重要な研究活動について、成果に
繋がった例の他、成果に繋がらなかったものの新しい問題を発掘できた場合など、研究遂行能力
を示す活動を含めて記述して構いません(この際、「研究業績」欄に記入の論文や学会発表など
を引用しても構いません。)。
また、産前産後の休暇及び育児休業の取得や、介護休業の取得による中断など、研究を中断し
ていた期間についても記述して構いません。


とありますので、研究計画調書(基盤研究(C)様式S-14)を見てください。

この4ページが「本研究の着想に至った経緯など」を記載すべきページです。
この4ページの上部枠内「研究計画調書に記載している指示」にあたります。

平成30年度の様式s-14によると、指示は次の通りです。
本研究の着想に至った経緯など
本欄には、(1)本研究の着想に至った経緯 、(2)関連する国内外の研究動向と本研究の位置づけ、(3)これまでの研究活動、(4)準備状況と実行可能性、について1頁以内で記述してください。
「(3)これまでの研究活動」の記述には、研究活動を中断していた期間がある場合にはその説明などを含めても構いません。


研究計画調書に記載している指示に従って記述しろと書いてある割には、研究計画調書の指示の方が少ないって言うのも珍しいですけど。

研究計画調書の記述通りに番号を分けて記載するだけ。


このページは説明などいらないくらい。研究目的欄のように概要を書いたりする必要がありません。

(1)この研究の着想に至った経緯、
(2)関連する国内外の研究動向と本研究の位置づけ、
(3)これまでの研究活動、
(4)準備状況と実行可能性

これらを1ページ以内にまとめて記述するのみです。

枠線、罫線などありませんので、一ページを4つに分けてバランス良く書くことも出来ますし、
強調したい項目を少し行数を増やして書くこともできます。

一番書きやすいのは、2の研究動向や3の研究活動です。
特に2など、他人の過去の研究を比較するので、分野によってはいくらでも出てきます。
しかし、ここは自分の研究がその過去に他人がやった研究よりすごい!と思わせねばなりませんので、
書きやすいからといってここばかりに行数を取られないように注意をしてみてください。

同様に3の過去の自分の研究活動も非常に書きやすいですが、これまでにやってきた研究をひたすら羅列するのではなく、
過去に行ってきた自分の研究のうち、応募研究をこなすための実績となり得るものをピックアップするなど、
今回の応募研究の素晴らしさを演出するのにふさわしい研究成果を記述するとよいかと思います。

準備状況等も言わずもがなです。

様式の改変はできない。


様式の改変はできません。
過去の実績が多くて、1ページには収まらない!という場合も、収めてください。
大事なのは、その前に3ページ分ある今回の応募研究の目的や方法欄であり、
このページは研究が実行できる実力があるかどうかを見極める補足みたいなものです。

前の研究計画部分を1ページ減らして、こちらを増やす。なんてことはしないように要注意です。

1ページ以内にまとめるということをしっかり守ってください。
posted by もとじむ at 2017年10月04日 last update | 研究計画調書 各項目の解説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする