はじめに。このサイトを開設したきっかけ。

初めまして。私は某大学で研究助成金獲得業務を行ってきた「もとじむ」と申します。

私が勤務していた大学は無名の私立大学でした。
名だたるブランド大学と異なり、大学としての確固たる地位を築くためには研究活動を活性化していくしかないという強い思いがあり、
その為の資金調達をサポートするのが私の役割でした。科研費はその中の一つです。

私は入職以来ずっと科学研究費補助金の業務に携わっておりました。
科学研究費補助金は全国の大学等研究機関が一斉に応募するあらゆる研究分野が申請対象になる研究補助金です。

申請件数が膨大なこともあり、事務的なミス一つでも申請が通らないこともあり(現在は電子申請のためそれも少ない)
書類の不備で審査にあがらないという状況は絶対に作らないことは基本中の基本です。

書類の内容は先生の研究そのものですので、口出しすることはありませんでしたが、
研究計画調書は隅々まで必ず読んでいました。
経験を重ねるうちに「通る書類と通らない書類の違いはほんの少し」ということにも気がつきました。

また、申請するたびに必ず通る先生がいました。
その先生は研究者として特定の分野で有名人なわけでもありません。
しかし、研究種目を変えても、審査区分を変えてもやっぱり通るのです。
どのように計画調書を組み立てるのかを伺うと、目から鱗が落ちたものです。

文科省の主催の説明会では事務的なポイントをとても丁寧に説明してくれますが、
それだけでなく、研究者や審査員の目線でのお話を伺う機会を増やしました。
そして、そのような経験を事務方と教員全体で共有していった結果、10年間で科研費の獲得件数は実に25倍になりました。


このサイトを作ろうと思ったきっかけは業務外で知り合った他大学の教員の方のお話を伺ったことです。
機関によっては研究への細かいサポート体制がないとおっしゃっていました。

文科省からは「各大学で説明会を行うなどして周知徹底せよ」と毎年言われるので、
どこの大学でも必ずそのような取り組みをしているとばかり思っていました。

私にとってもプライベートで他機関の方の計画調書を拝見するというのは新鮮な取り組みでした。
特に事務員と教員という関係では「これはだめだ・・・」と思っていても言うに言えないことも多いのですが、
しがらみがないフラットな関係ではもうちょっとつっこんだ助言をすることもできました。
そして、その研究計画が採択されたと聞いた時は自分のことのように嬉しかったものです。

研究計画を練るというのは研究者の研究そのもの。他人が口出しすることではありません。
しかし、その研究のための費用を国や企業など、他人からの助けをうけなければならない場合は、
研究費を出してくれるスポンサーに対して、自分の研究内容を「伝える」必要があり、
その「伝える」ためのテクニックがあるかないかが、採択の分かれ道になります。

このサイトに書くことが100%正しいわけではありませんが、一つの方向性として参考になることもあると思います。
タイトルは科研費となっていますが、他の助成金等でも考え方は似ています。
その助成金等が持つ特徴を踏まえた上で作り替えさえすれば、基本的な考え方は同じだと思います。
記憶をひもときながら少しずつまとめますので、参考にしていただけると幸いです。

記事ではなるべく具体例を示しつつ説明するように勤めてはおりますが、
例によっては研究者が特定されてしまうため、曖昧な説明にせざるを得ないこともあります。
なるべく読みやすいよう、わかりやすいように努めますが、そのあたりはご容赦ください。

なおこのサイトは非営利目的であり、更新頻度も一定にはできません。

個々のご質問や書類のチェックなどは受け付けることはできません。
コメント欄などは設定しておりませんのでご了承ください。

現在は科研費を主たる業務としておりませんので、制度の細かな改変にすぐに対応できず、
サイトの内容を修正するのが遅れる場合があります。
2018年の公募より科研費は大幅に制度が変わりました。それに対応した形への変更は
もはや諦めています。研究機関に勤めてはいますが、科研費担当ではないのです。
細かい制度の詳細はあくまでも文部科学省、日本学術振興会の公開文書が正しいので、
そちらを充分熟読の上、こちらのサイトは一つの参考としてご利用ください。




posted by もとじむ at 2019年09月24日 last update | 留意事項やお知らせ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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